海の日に想う……

梅雨の海は 淡い色彩

涼しくて 物哀しい 潮の香り

……

晴天の海を 想い出せば

弾む声と 焼けた素肌

……

嵐の海 姿がふいっと 消えてった

浜辺に漂う 絶望の響き

……

波は 喜びも 哀しみも

海の底へと 運んでく

……

掻き乱された 感情は

潮風に乗り また這い上がる

……

だから人は 海が見たくなる

どうしたって 逢いたくなる

……

大きな愛と 底知れぬ恐怖を

知らん顔して わかってるから

……

何もかも 飲み込んで

大らかに 微笑んでるみたい

……