2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自己顕示欲を超えて

インターネットの普及によって、誰もが自分の存在をアピールできるようになった。 自己顕示欲を満たせる場所。 凄い!素敵!羨ましい! そんな声に反応して喜ぶ心。 自己顕示欲を満たすのは、自己肯定感を増やす意味では、いい事かもしれない。 けれどその反…

命の期限

以前に「三社祭の少年は」という記事がありました。 そこに登場した叔父さんは、余命半年を待たずに亡くなりました。 医者の検査ミスを責めたり、こんな筈ではなかったと、自分を責めていた叔父さん。 けれど、旅立つ二週間前には、その兄弟が枕元に立って心…

みたまうつし

毎年、七月になると、一ヶ月の間、京都では祇園祭が行われる。 平安時代に始まったとされる、このお祭りは、千年以上も続いている。 人々の手で、山鉾や神輿が運ばれ、京の都を、豪壮、優雅、華麗に並んで行く。 七月二十四日には、還幸祭がある。 神様の御…

サイコパスな感情さえも

奇妙に ケタケタと笑いだした 突如として じぶんの口が その数秒前 上空から強いエネルギー体が 脳の中へ ドキュンッと 入り込んできた こうなると もう 制御は効かない 善悪の概念など なく ルールを破り 覆す 人間として あるまじき言動 それらを どうにも…

お中元には感謝の心を

日本には、お中元という習わしがありますよねえ そもそも、中国の道教から始まったんですって 本来は、贖罪を行う日なんですよ 悪しき行いを悔い改めるというわけですね 三元のうち、真ん中の神様の縁日が中元にあたり、この神様は、人々の罪を赦してくださ…

人が人を裁くということ

死刑制度の賛否が問われる日本 遺族にとっては執行を願い 執行される側は死にたくないと抗う また反対に執行される為に事件を犯す者もいる 死刑制度に関しては極論であるが では果たして 人が人を裁くということ これ自体にどんな意味があるのか まずは人間…

光の存在

絶望の淵に立たされた時。 もう生きられないと溜息を漏らす、そんな時。 生きているのに死んでいるような時。 この世は生き地獄だと感じてしまう時。 手放してみる。 もがく事をやめて、お手上げする。 すると、光の存在が現れる。 光の存在とは、宙に白い球…

ある夜の女

ある夜、隣にヒヤリと冷気を感じた。 四畳半の畳部屋の右隅。そこに置かれた小さな一枚板の机の端に肘をついて、壁に凭れ掛かかっていた。 眠気にガクリと項垂れたが、次の瞬間にそのヒヤリとしたものを体感した。 いいや、ヒヤリときたのでガクリとした訳で…