『春琴抄〜麗しき小説の舞台〜』終幕の御礼

奉納の宴

春琴抄〜麗しき小説の舞台〜』

無事に終幕いたしました。

大阪は道修町

お薬の神様、神農さんで親しまれる少彦名神社において、艶麗なる舞台をお届けいたしました。

文学作品と深い関わりのある土地。

地元に愛され、いつでも立ち寄ることのできる神社。

それは人々にとって、心の憩いの場です。

日本人は、普段は目に見えないけれど、その魂の中に、神様の存在を感じながら生きています。

だからこそ、神社という神聖なる場所へ赴き、そっと手を合わせるのです。

芸能というものは、実はどこにでも舞台を作ることが出来ます。

そこでは、演じる者が魂を込めて表現をし、観る側の勇気や、生き甲斐に繋がるのならば、舞台の条件などは、どこにもないのです。

今回は、谷崎潤一郎原作の春琴抄という名作ゆかりの地である、大阪は道修町と、そこで親しまれ、愛されている少彦名神社での芸能の舞台でした。

神聖なる中にも、日本情緒があふれ、神様に見守られているような、そんな芸能の意義ある時間となりました。

皆様の心の健康を願い、明日への希望となれば、芸能本来の意義をひとつ、果たせたのだと思います。

さてこれからも、素敵な芸能をご覧頂くために、一歩ずつ、一歩ずつ、雨の日も風の日も、嵐の吹く中でさえも、これからお越し頂く皆様のことを思いながら、何事もめげずに、精進して参りましょう。

奉納の宴は、神様へ捧げる芸能でもございますが、お越し頂いたお客様、お一人お一人の幸せと健康を願い、つとめて参りました。

神様と人間を繋ぐ、心豊かな芸能のひととき。

無事に終幕しましたことを、あらためて御礼申し上げます。