命の日

命の日。というと、命が生まれた日のように思えますね。

しかしながら、真ん中にある、の、を取って、命日。とすると、亡くなった日になりますね。

命を失う日。すなわち、身体が停止するのです。

人間も、機械も、いつかその動きを止める日がきます。

これは、当たり前のことです。

頑張って動いてきたから、お疲れ様なのです。

物体ですから、永遠に動いてはいられません。

役目を終えて、この世での命を全うしたのです。

失った時、その人の大切さが胸から溢れ出ます。

これだけ愛していたのか、ということに気付かされます。

命日に感じる思いは、亡き人から学ぶ、生きている痛み。愛の深さです。

無償の愛ゆえに、失くした時、胸の傷が疼きます。

それで、いいのだと思います。

愛は、痛みでもあるのです。

痛い思いをするから、学ぶのです。

身体があるということは、痛いものです。

痛みから教えられることは、心に刻まれますね。

命の日。この日、誰かがこころを痛めてくれるでしょうか。

そして、心が痛むほど、誰かを愛しているでしょうか。