亡き人と繋がりたい思いがあるように、生きいてる人へ送りたいメッセージがあります
東日本大地震では、多くの人が突然に命を失いました。
テレビを見ている側も、まさに茫然自失となりました。
大自然を前にして、人間のいかに無力なことか。
抗えない現実を乗り越えるには、どのようにするべきか、考えさせられるのです。
しかし、大切な人を瞬時にして失うというのは、どれほどまでの衝撃であるのか……、まるで、心身を引き裂かれるほどの思いでしょう。
そして、大切な人を遺していく側は、一体どのように感じているのでしょうか。
4月8日はお釈迦様のお誕生日ですから、あの世とこの世を繋ぐお話しをしたいと思います。
ここから先は、亡き人と繋がりたい方へ向けて、応援の意を込めてお伝えします。
東日本大地震の後、多くのドキュメンタリー番組が紹介されるようになりました。
そこには、突然にして大切な家族を失った人々が、涙ながらに故人との再会を望む姿が映し出されていました。
しかしそこに見えたのは、それだけではありません。
まさに残された側が望んでいるように、遺族を心配して、優しく寄り添っている、亡くなった人の姿があるのです。
そのような映像というか、現象を何度か見る度に、これは遺族になんとかして伝えてあげたい、そう思うようになりました。
テレビ局に問い合わせてみても、おそらく取り合ってもらえないでしょう。
そこで長年伝えてきた芸能の力を使うべきだと思ったのです。
そもそも日本の芸能は、神様や仏様が創始したといわれています。
日本のいにしえより、芸能とは祈りを捧げるもので、鎮魂や、あの世とこの世を繋ぐ役割もありました。
それらが、神社仏閣や、自然の中で行われてきたのです。
現在の芸能はエンターテインメントの要素が大きくありますが、それですら時代の移り変わりであり、人々の心を豊かにするものです。
まあ、演じる側には要望が、作る側にも儲けの精神という、本来の意味とは違う目的で行われることもしばしばではありますが。
兎にも角にも、あの世とこの世を繋ぐ役割の芸能というのは、まだ存在しているのです。
天変地異が起こった時、人々は一瞬にして、なんの前触れもなく、大切な人や物を失うことがあります。
けれども本当は、失うことで大切な気付きがあるのです。
ショックを受けなければ知り得ないという、表向きだけみると残酷な、実は尊い導きもあります。
わたしたちは誰も、いずれは物体のないところへ戻ります。
生きているここから、少しでもそこへの導きを受け入れるというのは、生も死も、潔く迎え入れるヒントになります。
大切な人を失って、どうしたらいいのか迷う人にこそ、いにしえより続く日本の芸能や、神仏に奉納する舞台をご観劇いただきたいのです。
そして目に見えないものと繋がり、心豊かに地球での生を全うしていただけたらと、ただただ切に、そう願うのです。
また少しずつ、ヒントになることを書いていきたいと思います。
個人的に故人の方と繋がりたいという人へ向けてのメッセージも、お届けしていきたいと思います。