討ち入り!
それは忠臣蔵の物語。
12月14日は関連する土地で催しが行われる。討ち入りの日だからだ。
江戸時代に起こった実話が元になっているが、令和の時代になっても、年末になると話題となる息の長い作品。
主君の為に仇討ちをする赤穂浪士だが、後に皆が自決するのだから、何が正義かわからない。
敵役といわれる方も、その地元からすれば英雄であったりする。立場や視点が変われば、悪と正義は真逆にすらなる。
結局、ほとんどの者が死ぬということ。それは、本当に天晴れなのであろうか。
討ち入りを成功させたヒーロー達の物語。死して彼らは昇華されてきた。
現代は切腹など珍しい時代ではあるが、自死そのものはなくならない。自己の精神に討ち入りする者がある。
死ぬことが美化された時代の物語。
現代人に問われる意味とはなんであろうか。