恐竜のDNAを残す人間がいる
恐竜時代
なぜだか、とてつもなく懐かしいという人間がいる!
輪廻転生は昔から云われていて、魂は生まれ変わるという
実際に前世の記憶がある人間は多く、科学でも証明されようとしている
前世の記憶のある人間には、昔の名前や住んでいた場所、家族や親しい友人の名前を覚えている者もあり、過去の記録と照らし合わせると、事実、存在したことが証明されたパターンは幾つもある
そんな中で、記録の残らない時代に遡って記憶する者までがいる
先にも述べた通り、自分は恐竜だったと云うのだ!
それは流石に証明のしようがない
けれどもその人間は、恐竜のことを見聞きしているうちに不思議な感覚に陥ると云う
獰猛な精神が生まれつき激しく備わっており、闘いに関わる事は特に強い関心を持つ
どのような動物とも自然に戯れる事が出来るし、可愛がる、懐く、というより、同化してしまうので、まるで獣同士になる
だからなのか恐竜に関する事柄には目眩がするほど興奮してならない
前世の記憶が蘇る時、地震と間違うように身体の内部から振動が起こったりする
それを魂が震える、などと云う
恐竜時代を過ごした記憶が、つまり魂のDNAが、どうしようもなく蠢くようだ
現代では証明できなくとも、なんらかのヒントはないだろうかと探した
恐竜と云っても種類は多くあるが、確実に肉食恐竜に違いないだろう
その人の名前のイニシアルは、TS
ちなみにその人の両親のイニシアルも、これと同じだと云う
その両親にも、激しい気性が見られたそうだ
これでなんの恐竜であったか、お分かりだろうか
偶然と云えばそれまでだが、いつかの項にも書いたように、名前や数字に前世の記録やヒントが多いに隠されているものだ
この話をとある処へ持ち掛けてみたところ、人間の前世は恐竜まで遡りますよ、とアッサリ認めた研究者がいる
この世は時間で繋がっているとも云われるが、未来から過去を思い返してみるのは、なんともロマンティックではないか