失うのではなく得ていること

一年前、志村けんさんがお亡くなりになった。

多くの笑いと団欒を実に長い時間をかけて届けてくださったことに、あらためて感謝の思いで一杯になります。

コントづくりの現場では、真摯なまでに職人の情熱を傾け、お茶の間の向こうにいるテレビの視聴者や、舞台に足を運ぶお客様の為に、笑いを追求し続けてくださった。

このような形でお亡くなりになるのは、強いメッセージであると感じます。

失うことで、大切な気付きを授けられているのです。

大切な気付きをいただくことは、人間の徳を積みます。

どうしても現実は戻らないのです。

だから愛おしくもなります。

笑いを届け続けてくれた人に、悲しみの涙を流しては無益になります。

生きること、死ぬこと。

どちらも大切な思いに気づかせてくれます。

あたたかい微笑みで、大切な人の命日を迎えたいです。